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随分前に、毎月一度お会いしていた女性の方が話してくれたお話です。

「主人が亡くなって16年。私は生前にこんなに良くしてもらってもいいのかというほど良くしてもらった。
だから、今も主人が家にいるかのように会話をしてます。

息子は主人が亡くなった時22歳で、フリーターでした。息子の事を、夢があってそれに向かって努力をしているからフリーターではない、と言ってたけど、実は本当に心配していました。

しかし、主人が亡くなり残してくれたわずかばかりの生命保険でその息子は学校に行くことができて、今はその夢がかない結婚もして家庭を持っています。

これが主人が望んだ息子の姿なんでしょうね。その息子には父親が死んでしまったことでチャンスをもらったのだから、と言ってやるけど息子は「わかってる。感謝しているしだから今の僕がある」と言い返してきます。

でも、どうしてもすべての事(保険金など)は主人が息子の夢のために残してくれたものに違いないと思えてならないのです。いえ、そう信じてます。
誰もが「死をもってまでそんなことをしないしできない。だから違う」、と言うけれど私にはそれでいいと思えるのです。

息子は今も私たちの結婚記念日と、主人の誕生日に私にメールをくれます。今年も「もう70歳だね」と。

実は息子が私にその携帯電話を買ってくれたとき、自動で選択された電話番号が私たちの結婚記念日の日の番号でした。
さらに、息子の携帯番号にも結婚記念日と同じ数字が3つ入ってるのです。これは、今考えても不思議でしょうがないし、電話番号を見るたび嬉しくなるのです。
きっと主人が守ってくれているのだとそう思えてならないのです。

でもね、本当は最初は寂しかったのよ。でも、今は本当に幸せ。何年経っても主人の事を思うと生きていけれるもの。
それに、出会う人たちは本当にいい人ばかり。これも主人が側で守ってくれていると思うと、本当に嬉しくて幸せなの」

そう話されるこの女性の横に、ほっそりとした男性が立っておられました。私が
「今も側にいてくれるかもしれませんね」とだけ答えると
「そうかしら? 嬉しいわ。でも、そうよね。私も主人がいてくれると思ってるのよ」
と確信している様子で話された時の笑顔がとても素敵でした。

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