ある施設での事。私が手洗をしようと洗面台へ近づいた時ちょうど小学1年生ぐらいのお子さんがちょっとの差で私の前に並んだ。
遠慮する仕草をして、順番を譲ろうとしたので「お先にどうぞ」と声をかけた。すると口元を手で覆い一言も話さず、首を振る。
私の後に並ぶからいいという仕草だった。ご両親がしつけをしっかりされているのだろう、と思ったその時、マスクをしていないことに気付いたのだった。
気付けば確かに私に近づかないように離れるようにして立っていた。
何と言っていいのか、コロナ前にはなかった新しい気遣いと配慮、感染対策が当然になっていった。
ただ、一日も早く、のびのびと遊び、学べる環境になることを願うしかない。
と、数か月前に書いていました。この子から感じるピリピリとした感じが、切なく感じがしてこちらに掲載をしなかったのです。
あれから状況も変わり、今はマスクの制限が少なくなったこともあり、元に戻りつつある現状を歓迎し喜び始めています。
過去数年の間に当たり前になった事が急に元に戻せるかというとそれもまた難しい空気も流れているのもまた事実です。
先日、あの少女と出会った同じ場所で5~6歳ぐらいの男の子が芝生の上で転がって遊んでいるのを見ました。
その姿にマスクはもちろんありません。
それより何度も芝生の上をただ転がるだけなのに「楽しい」というエネルギーであふれていました。
これからはこういう光景が日常になっていくことでしょうし、その日常のありがたさも感じる瞬間でした。
≪ワークショップのお知らせ≫
22日はデモンストレーション+ワークショップ開催です。
オンラインでのデモンストレーションとワークショップになります。