少し前の事です。
行方不明の方のリーディングが出来るか、と相談がありました。
ご家族は現状を知りたいと願っておられ、そのご心痛はいかばかりかと拝察いたしました。
スピリチュアル・リーディングは基本的に、故人であるご家族やガイドスピリットからのメッセージをお伝えするものです。ご存命が確認できない方へのリーディングは稀ですが、何か伝わるものがあれば、それがなにかしらの解決や心の整理の糸口になる可能性を考え、お役に立てるか判りませんでしたが、お受けすることにしました。
いつも通り、最低限の情報、例えば性別、ご年齢を伺いリーディングを行いました。通常はオンラインや対面で行うのですが、この時は一人で行い、内容をメモして、後にまとめて内容をご家族にお伝えしました。もし、ここで全く当てはまることがないようなら、リーディングは進めず終了する予定でした。
結果としてリーディングを進める事となり、改めてリーディングを行うと、「亡くなっている」ことを示唆することを含めた、幾つか印象に残る内容が伝わってきます。
それらをお伝えする事のは何が最善か迷いました。ご家族はすべて知りたいとおっしゃられたのですが、本来は伝わってきたことに着色することは正しくありません。
ミディアムの仕事は通訳とも言われています。ということは通訳者自身の考えを入れる事がどういう意味かお分かりになると思います。
この段階では、まだ不明者は発見されていませんでした。それもあり、この後もう一度リーディングを試みました。するとある言葉が伝わってきたのですが、その意味が分かりませんでした。
その数日後、ご家族から連絡をいただきました。ご本人が発見されたこと、詳細はネットニュースに掲載されているとお伝えくださいました。
すぐにニュースを確認すると、リーディングで伝わってきたその言葉は、実際の発見場所の名前と一文字違いだとわかりました。結果として非常に残念なものでしたが、同時に、もう一つ重要なメッセージが伝わってきていました。それは
「苦しくなくなった」
という言葉です。
ご家族は、行方不明の間、本人がどのような状態だったのかを、一番知りたかったそうです。このリーディングが、ご家族の心の整理の一助となったことを願うばかりです。